【日本】- 2024年11月23日、フジネットジャパン(FJP)設立10周年記念式典が温かく厳粛な雰囲気の中で開催され、日本で働く全員が参加しました。また、10年間におよぶ日本IT市場での発展・拡大時に協力いただいた戦略パートナー様が参加され、本社からもリーダーたちが参加しました。
記念式典は年末近くでしたので、記念行事を行うとともに、これまでの功績を讃え今後の新たな目標を目指すために忘年会も行われました。
この式典は、戦略パートナー様、および多くの困難を乗り越えて仕事を完遂しお客様の信頼が得られるよう努力してきた全社員に感謝の意を表す機会でもありました。今後も引き続きさらなる発展に向けた改善および取り組みを行い、画期的なソリューションを提供して、テクノロジーが急速に変化する中で、日本企業が持続的に発展し競争力を維持できるよう支援していきたいというコミットメントも表していました。
日本市場に参入して以来、当社は、高度な技術基盤および革新的なソリューションに対する強い需要がある日本のIT業界の大きなポテンシャルについて明確な認識を持ってきました。日本のお客様のニーズについての深い理解および経験豊富なエンジニアチームにより、フジネットジャパンを誕生させ、グローバル拡大戦略における重要な一歩を踏み出しました。
国際進出時には多くの課題に直面しながらも、日本市場でのチャンスを生かし、10年間にわたって誇らしい成果を達成してきました。
はじめの一歩
日本市場、特に日本のIT市場は、作業プロセスにおけるプロフェッショナルさと品質に対する厳しい要求で有名です。フジネットジャパンは、お客様との関係構築・発展、適切な人材配置、日本独特のビジネス文化に慣れることにおいて、多くの課題に直面していました。特に、当社の価値観およびビジョンをベトナムから日本に伝えるためには、忍耐および効果的なコミュニケーション戦略が必要でした。
直面していた課題:
多くの日本人は英語を理解していますが、ビジネス取引では日本語が主な言語となっています。当社社員が日本語に堪能でないと、コミュニケーション効率に影響が出てしまう可能性があります。オンサイターがお客様のところで働くためには、専門技術、日本語、作業文化のトレーニングが必要であり、それには多くの困難がありました。
日本のお客様は、あらゆることにおいて正確さおよび明確さを非常に重視されており、営業からエンジニアチームに至るまで、詳細な要件や基準を満たすことに苦労していました。
国内の製品やサービスを使用する日本人の習慣により、ブランド構築および顧客獲得はより困難な状況になっていました。日本は国内外の企業と競争が激しい市場であるため、ブランドイメージの構築には多大な時間および労力が必要でした。
日本での意思決定プロセスには多くの段階があり、時間がかかることが多かったため、日本企業との提携には営業の粘り強さが必要でした。
エンジニアチームのほとんどはベトナムから来た者であり、日本で働くため言語と文化の違いが乗り越えなければならない大きな壁となっていました。
これらの課題を乗り越えるために、フジネットジャパンは作業プロセスにおける実践- 調整 – 標準化という慎重かつ厳格な戦略を適用し、日本文化に沿った持続可能な関係を構築しました。
- 実践: 日本IT企業の本質を理解するため、リーダーも含め社員全員がお客様の現場に参加。
- 調整: 実践的なレッスンから、お客様の考えやニーズを分析し、お客様の期待に最大限応えるため営業や開発の作業プロセスを調整。
- 標準化: プロフェッショナル性を高め、効率を向上させ、優れたサービス品質を確保するために作業プロセスを標準化し、これにより、ブランドの持続的な発展に向けて強固な基盤を構築。
フジネットジャパンは、フジネット(ベトナム本社、従業員数約700名)からの支援もあり、これらの課題を乗り越えることができました。テクノロジーや日本文化への深い理解、ソフトウェア分野で20年以上の経験を持つリーダー、仕事だけでなく生活面でも心から互いをサポートする団結心を組み合わせることで、会社は困難を乗り越え、新たな機会を迎える準備ができました。
国際ブランド構築10年間のマイルストーン
2007年支店開設から7年後の2014年5月29日、フジネットジャパンとして正式にフジネットの日本法人子会社となり、東京にオフィスを構えました。これにより法的手続き問題が解決され、新たな門出となりました。
また、フジネットジャパンはフジネットからの派遣オンサイターの受け入れ窓口になり、社員に対し学びの扉を開くとともに、本社にとってはお客様との業務プロセスや情報交換プロセスを短縮することができました。
2016年以降、フジネットジャパンは次々と成功を収めはじめました。営業は既存のお客様を大切にし、多くの重要で大規模なお客様を見つけ出しました。エンジニアチームの品質がさらに向上し、お客様の期待に応え、当社に大量のオフショア作業をもたらすようになりました。ベトナム人エンジニアに対する信頼をいただき、エンドユーザーからの要望受付やシステム分析・設計など、従来日本人しか行っていなかった上流工程の業務も担当できるようになったことは、当社が提供する製品や技術サービスの品質が日本市場に受けられるようになったことを証明しています。また、顧客の多様なニーズに応えられる品質および能力の証明にもなっています。多くのソフトウェアプロジェクトおよびITソリューション、特にアプリケーション開発および企業管理システムの分野で成功裏に展開することができました。
この時期に成功した重要な要素の1つは、日本での人材育成に注力するとともに、市場変化に速やかに適応する力でした。専門力を持つ社員の採用、育成を行うことで、お客様の信頼を高めることができました。
変革時期(2019年~2023年)の課題
着実に発展してきましたが、2019年から2023年の時期は、Covid-19パンデミックが日本も含む世界の経済に大きな影響を与えたことにより、他の企業も含めフジネットジャパンも多くの課題に直面しました。新しい状況に適応するため、ビジネス活動を速やかに変更する必要がありました。
10年間の歩みを振り返ると、フジネットジャパンが日本市場での強固な基盤を築くために多くの困難や課題を乗り越えてきたことがわかります。困難が多かった初期の頃から信頼できるパートナーになれるまで、忍耐、努力、卓越した創造力があったことがわかります。
フジネットジャパンは、世界最大かつ最も強力に発展しているIT市場にフジネットブランドが進出する上で重要な役割を果たしてきました。フジネットジャパンの発展過程におけるハイライトは、日本の大手IT企業との連携、ソフトウェアソリューション開発における協力の機会を最大限に生かすことができたことです。
フジネットジャパンは、日本のパートナー様に付加価値をもたらすとともに、協力してお客様のニーズに合ったテクノロジーソリューションを提供していくことを望んでおります。
連絡先
フジネットジャパン(子会社)
• 住所: 東京都中央区京橋1-6-12 京橋イサスビル10階
• TEL: (81-3) 5579 9961 | FAX: (81-3) 5579 9967
FUJINET SYSTEMS(本社)
• 住所: Waseco Building, 10 Pho Quang street, ward 2, Tan Binh district, Ho Chi Minh city, Viet Nam
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